伝えたいこと
試合で勝つことは最低限の義務ですが、
現在僕が出場するレベルの大会で勝つことで、
広告塔になったりサポートしてくれる方が何か具体的に利益を得るわけではありません。
サポートしてくれる人達に、僕が本当に与えられるものは何なのだろう?
「ああ応援して良かった」と思ってもらえることは、何なのだろう?
結局のところ、スポーツや芸術は生きていく上では必要の無いものです。
具体的に意義や利益があったりしないし、役に立たない。やってる本人たちも、
なかなか飯も食べられません。
なのに、スポーツや芸術はビジネスより格段に人の心を惹きつけます。
なぜなら、それは現実とは遠い役に立たない世界だからこそ、
そこで生まれる情動の俗世離れした純粋さが、
人の「心」に強く訴えかけることができるからではないか、と思います。
スポーツという世界は、「一生懸命、真面目」にやっても、
「人並み、人並み以上」であっても、一番でなければ、何の価値も無い。
要領も、努力も、コネも全く約に立たない。
一番はっきり勝ちと負けが決まるシビアな世界である代わり、
勝者は一番華やかで、そして多くの幅広い人々に強く発信できる力を持っています。
多くの人は、スーパースターのような「すごい」人達のように自分はなれない、
と思っているかもしれません。
そう思って高校生くらいで、ひとつ夢を諦めたかもしれません。
僕は運動センスもないし、始めたのは信じられないほど遅いです。
所属先のアカデミーでは当初、運動オンチと言われていました。
勿論、スポーツのエリート教育も受けていません。
だからこそ、ハンデだらけの僕が勝負の世界で結果を残せば、
「自分にもできるんだ」という共感を生むことができるかもしれないと思っています。
そういった年齢やセンスというハンデも努力と気持ちで
乗り越えられることを示せるかもしれない。
それが、何か人の心に訴えられるかもしれない。
誰かが新たな挑戦を始めてくれるかもしれない。
僕は選手活動をするために家庭教師、塾講師をしてきたのですが、
実際、そこで僕は自分自身が挑戦する姿を見てもらい伝えることで、
努力を続けることで道が切り開けることを子供達に示してきました。
それぞれの道で今まさに夢を追っている人達。
「夢」なんて大袈裟なものでなくてもいいです。
スポーツではなくても、それぞれの分野、仕事で、いつかこうなりたい、
と心の中に描いて、小さい努力を続けている人達。
そんな中で自分よりできる人達を目の当たりにし、劣等感を抱える人達。
うまくいかない、結果がでない。やっぱり自分は駄目なのかもしれない、と思っている人達。
そういうことでもがいている人達がたくさんいるはずです。
僕だってそうです。
やりたいことがあるのに、色々な事情でそれができない人達。
若い時に気づけなかったことに気づき、やっぱり夢を追いたいと思っても、
既に遅いと思っている人達。
あるいは成功者だってスポーツのように世間に注目を浴びない世界は沢山あります。
それぞれの分野、特に目立たない場所でがんばっている人達に向けて、
僕が勝つことができれば、スポーツという発信力のある分野だからこそ、
突破口を開いて、光を見せられるかもしれない。
「確かにすごく大変なことだけれど、努力を続ければ年齢とかセンスなんて関係ないんだ!」、
そんな可能性を世界中の多くの人に見せられるかもしれない。
綺麗事かもしれません、でも僕はそれを目指しています。
そうやって僕が挑戦し、成功し、あるいは失敗する様からも、
「あいつ勝ったのか、私も頑張ろう」でも「いやーやっぱり大変そうだな」
でも何か心に響くものを与えたり、「もし自分が今挑戦していたらどうなっていただろう?」
なんて何か重ねるものを見てもらえるような、
そういう何かを与えることが、僕がサポートしてくれる方に提供すべきものだと考えています。
僕がサポートしてくれる方たちに与えられるのは結局のところ、
このリアルな経験しかありません。
でも、僕はそれを、きっと価値あるものにできると思っているし、
そうすることが支援していただく僕の仕事です。
全員が本当に挑戦することはできなくても、このスポンサー支援を通して、
この夢を共有し繋がって、一緒にその時間を体験し、何か一緒に喜んだりできたら。
休みの時にちょっとネットを開いた、そんな日常のちょっとした合間だけでも、
僕の様子を知った時、何か少しでも素敵なものを与えられるよう、全力で取り組みます。
そして、僕の大きな夢が実現した時は、宴を開くので、是非みんなで大騒ぎしましょう。
不可能に思える挑戦です。
でも、もう10年以上、僕を応援してくれた方々のお陰で、
完全に初心者だった僕が選手として活動を続け、勝負をする舞台に立つことが出来ています。
可能性は繋がっています。
「グランドスラム出場」夢の実現に向けて!
「誰よりも努力し続ければ、可能性はある」ことを示すために!
その挑戦、経験を共に歩むことが、応援してくれる方にとって、
少しでも価値あるものになるよう、僕のスポンサーになって良かったと思ってもらえるよう、
全力で努力します!
どうか、僕の挑戦に、ご支援、よろしくお願いします!
市川誠一郎